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滝田山岳会_甲武信ヶ岳編

2019-11-27
伏流水
伏流水
信濃川・千曲川水源地標
信濃川・千曲川水源地標
山頂
山頂
皆さんご無沙汰をしました。
滝田山岳部から久しぶりに登山レポートを送ります。
 
滝田山岳部では「運」を昨年の槍ヶ岳に置いてきてしまったようで、
今年の山行は天候に恵まれませんでした。
初回の蓼科山こそ青空の下、さわやかな山旅となったものの、
7月の奥穂高岳は眺望ゼロで山頂は濃い霧に包まれていたり、
秋は台風の影響で登山はすべてキャンセルになってしまいました。
冬山になり登山が出来なくなる前にと、今年最後の山行を甲武信ヶ岳に決めました。
 
甲武信ヶ岳(2475m)は山梨・埼玉・長野の3県にまたがる百名山です。
我々は長野県川上村の毛木平「もうきだいら」から千曲川を遡り、
源流を経て、山頂へ登るコースを選びました。
 
登山道には至る所に台風19号の爪痕が見られ、
ニュースでは知っていましたが、がけ崩れ、上流から来た流木、倒木などを
実際に目にすると、当時の氾濫がいかに大きなものだったのかを実感しました。
落ち着いた今でも、ゆっくり進まないと足下が崩れてしまうような脆さがありました。
 
2時間程で、「ナメ滝」に着きました。
ナメ滝には氷が張り、冬の近づきを感じました。
 
そこから1時間半程で「信濃川・千曲川水源地標」に出ました。
千曲川から信濃川と名を変え、日本海へ注ぐ全長367kmの日本一長い水の旅は
伏流水として地表に現れ、ここから始まります。
嵐が歌った奏祝曲「Ray of Water」の一節を思い出しました。
「はじめはどこかの岩かげにしたたり 落ちたひとしずくの水が
平野流れ・・・あの大河だって はじめはひとしずく」
この水も平野を5日間旅をして日本海へ流れて行くのかと想うと感無量になりました。
 
その後急坂と格闘すること30分、ようやく稜線に出て、
アップダウンを繰り返し30分で、甲武信ヶ岳山頂に着きました。
残念ながら眺望はゼロ、目の前に見えるはずの富士山は白い霧の向こうでした。
我々の運はどこへ行ったのかと思いながら山小屋へ向い、無事の登頂を祝って乾杯をしました。
山小屋
山小屋
苔むした森
苔むした森
見えたはずの富士山
見えたはずの富士山
今回は富士山こそ見ることができませんでしたが、
森林と苔に覆われた奥秩父の山に登ることができ、心温まる山行でした。
読者の皆様には参考までに筆者が前回撮影した富士山の写真を掲載します。
本来なら富士山がこんなに近く見ることができるはずでした。
 
来年も楽しく安全な登山ができることを祈っています。
株式会社 滝田
〒943-0121
新潟県上越市大字藤塚411番地1
TEL.025-523-2881
FAX.025-522-0162

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