滝田山岳会_剱岳編
2021-07-27
4年前、鹿島槍ヶ岳から見た剱岳。2018年に立山連峰から見た剱岳。
いつかはこの山に登りたいと憧れてきました。
剱岳は標高こそ2,999mと3,000mに欠けているものの、鋭く天空を切り裂くその姿は、
数多い日本の名山のなかでもとりわけ厳しい登山を強いられる山であり、まさに岩と雪の殿堂です
北アルプス最難関と言われるこの山は、人を寄せつけない厳しさがあり、
山頂にたどり着くにはいくつもの試練を乗り越えなければならないのです。
滝田山岳部では、昨年コロナ感染拡大のため、集団での登山は自粛をしていましたが、
今年はコロナ対策を徹底して剱岳登山を決行しました。
7月23日午前5時、滝田山岳部の有志7名は前泊した剣山荘(2,474m)を出発しました。
ここから山頂まで標高差500m以上の岩場を急登します。
一服劔を過ぎ、前劔を仰ぎ見ると人々が蟻のように列をなして岩壁をよじ登っている姿が見えました。
あんな壁をどうやって登るのだろうと思いを馳せながら歩を進めます。
やっとの思いで前劔に着き、初めて剱岳と対面。
間近に迫る剱岳は重厚感を醸し、見ている私たちを圧倒しました。
前劔を超えると前劔の門と呼ばれる左右が切れ落ちた谷を渡ります。
いくつかの鎖場をよじ登り、アップダウンを繰り返して平蔵のコルに着きました。
ここから先が剱岳登山の真髄、カニのタテバイです。
垂直に近い17mの登りはビルの10階に相当し、鎖を握りしめ、足場を固めながら、自身の体を引き上げ、
ここで手を離したら命はない!!と、全神経を集中して登り続けます。
カニのタテバイを登り切り、稜線で息を整えて10分程の道程を歩くと、とうとう剱岳山頂です。
山頂からは360度の大展望が圧巻で、遠くに富士山を見ることもできました。
剱岳登山は登頂で緊張を解くことはできません。
下山にはカニのヨコバイと言われる最大の難所が待ち構えています。
カニのヨコバイはその名の通り、手足をカニのように順送りして岩場を水平に進んで行きます。
特に最初の一歩は足場が見えず、味わったことのない格別の緊張感がありました。
カニのヨコバイを過ぎ、いくつかのハシゴと鎖場を下り、
剣山荘に到着してやっと緊張感を解くことができました。
当山岳部は今まで数々の山を登ってきましたが、
剱岳は困難な山であっただけに、達成感がひとしおな山旅でした。
下山にはカニのヨコバイと言われる最大の難所が待ち構えています。
カニのヨコバイはその名の通り、手足をカニのように順送りして岩場を水平に進んで行きます。
特に最初の一歩は足場が見えず、味わったことのない格別の緊張感がありました。
カニのヨコバイを過ぎ、いくつかのハシゴと鎖場を下り、
剣山荘に到着してやっと緊張感を解くことができました。
当山岳部は今まで数々の山を登ってきましたが、
剱岳は困難な山であっただけに、達成感がひとしおな山旅でした。